木材材価の低迷、育林コストの上昇など森林・林業を取り巻く環境は厳しい状態が続いています。一方、シカを中心に野生動物の急激な増加により、野生動物による森林被害は増え続け深刻な事態となっています。 造林地では忌避剤・単木防護ネット・垂直型ネットなどによる色々な獣害対策が講じられてきました。しかし費用対効果の側面から考えると一長一短ある事は否めません。現地の状況や育林コストを踏まえ、更なるイノベーションが急務と思われます。そこで、大面積に被害を及ぼすニホンシジカ等の獣害防除を第一の課題として動物の行動・特性等を考慮し、より低コストで効果の得られる獣害防護柵(ネット)を検討しました。